お風呂のドアが
開かなくなっちゃった!
という1階から奥様の叫ぶ声……。
ちょうどトイレに行こうとしていた夫は
浴室にあるトイレを奪還しないと大変なことに……!
何しろこの夫、トイレが我慢できないのである!
ここにトイレ奪還作戦が始まったのである!
作戦1[FaceTime内視鏡大作戦]
まず、敵を知らなければ、対策を打つことがが出来ない!被害者である引き戸はやっと腕を入れることの出来る5cmの隙間があるだけ、この隙間から中を探るにはどうすればいいか!
おっ!我が家のIT情報ツールを駆使すればいいんだ!ということで、夫婦それぞれのiPhoneのFaceTime(テレビ電話)機能を使えば、内視鏡のように内部をみることができる!
- iPhoneを2台用意
- FaceTimeで接続
- 両方のiPhoneを消音(ハウリング対策)
- 隙間から1台で内部を撮影
- もう1台で内部の映像を確認
「そんな面倒なことしなくても、写真を撮影してみればいいじゃない!」とは、この扉はもう開かないのではないかという思いからいらだっている奥様。しかし、この作戦は動画だからこそ意味があるのである。
この内視鏡による確認の結果、予想してた通り、浴室の引き戸の横にたまたま置いていた1m程度の棒が倒れてスポッと引き戸のレールの上に、つっかい棒のようにハマってしまったため、引き戸が開かなくなったことが判明。
次の作戦には動画である必要があったのである。
作戦2[ビリヤードの様に突っつきゃ外れる!」
読者の皆さまには、この画像をよく見ていただきたいのである。2メートル程度の細長い棒を使って、ドアのつっかい棒を取り除こうという作戦なのである。だからこそ、FaceTime内視鏡が必要だったのである。
2枚目の写真を見ていただきたい。この細い棒を壁とつっかい棒の間に突き刺せば、簡単に、簡単に、簡単……。動かない!
簡単に動く計算で、このレポートもここら辺りで終わりの予定だったのになぁ!
私がやってみるわと奥様。しかし動かない!
「このイケアの踏み台やっぱり重すぎ!
開いたらもう捨てようよ!」
と叫んでる奥様。この細長い棒ではしなりすぎて、「てこの原理」を、物理の法則を考えれば、視点と作用点長さが長過ぎて、あの踏み台は疎か、軽いこの青い体重計さえ動かすことができなかったのである。
当たり前である。「てこの原理」では、
力点〜支点 < 支点〜作用点
これではどんなに頑張っても力は何分の一になってしまうのである。
作戦3「失敗は成功の母」トイレ休憩へ
ここで、トイレに行きたかった夫は我慢が出来なくなり、近所の公園へ。休憩は頭の整理にとてもよいのである。上の「てこの原理」を再び思いめぐらしたのも、トイレ休憩の間なのである。
力点〜支点 > 支点〜作用点
逆にすれば、いいのである。そうすれば、重い踏み台をまず動かすことができると思いつきました。それにはまず太くて曲がらない棒を探さねば……。ありました!夏まで活躍してくれた、グリーンカーテンの上下の支柱。これは結構丈夫で太い!これならば、曲がらないから力を十分踏み台に伝えられる!と考えたのです。
作戦4[グリーンパイプでグイ!]
この緑のパイプを壁と踏み台の間に差し込んで、ぐいっとひねってみたら。なんということでしょう。計算通り、イエイエ、それ以上に簡単に、重いイケアの踏み台は動いたのです。誰が乗っても転んだりしないように丈夫で重いあのイケアの踏み台が動いたのでした。
何をやっても動かないと諦めていたものが、ス〜ッと動いたのであります。
最終作戦&秘密兵器
[必要なツールはガムテープで作れ!]
トイレ休憩でもう1つ思いついたのは、ツールを作るということ!
日本の料理人は切る素材に合わせて包丁を鍛冶屋に作らせてきました。技術者は新しいものを作るとき、新しい道具をこしらえます。
我々の作戦も秘密兵器が必要だったのだ!
完成した秘密兵器を壁と棒の間に差し込んで、グイ!手首をひと回転させるだけでなんとあっさりやつは動いたのであります。そりゃそうである。やつは丸い棒なのである。正しいやり方さえすれば、簡単に転がるやつだったのである。
人類の英知をかけたこのトイレ奪還作戦はここに完遂したのである。
この小さな屋敷にすむ人類はトイレを奪還することができ、平和を取り戻すことができたのであった。
秘密兵器全貌
その秘密兵器がこれである。こういった場合に一番だいじなものはガムテープなのである。ITツール以上に活躍するのがガムテープなのである。
ガムテープで細い棒と大きめの定規を合体させたこのツールが今回の秘密兵器だったのである。この秘密兵器を開発できたことが、勝利の鍵だったのである。
黒幕は奴であった!
このトイレ強奪事件の黒幕はなんと、奴だったのである。奴こそ、この事件の首謀者だったのである。
奴とは白い奴である。いつもひなたぼっこをのんびりしている/(◉●◉)\(まる)だったのである。
この事件の直前、奴は半月ぶりのお風呂に入ったのである。その後、この事件が勃発。ということで、犯人は奴ということに断じられたのである。
僕が棒を倒したんじゃないよ!
by/(◉●◉)\
お父さんが勝手なこと言ってるけど、僕が犯人じゃないよ。僕はずっとわんわん応援してたのに、お母さんにはうるさいって怒られてばっかりだった!
でも、お父さん、いろいろ考えて、トイレに行けるようになって良かったね。お母さん、またお風呂入れてね!
みなさん、長いお父さんのレポート読んでくださってありがとうございます。また事件があったら、報告します!