今回のまんまる散歩はちょっと都会を離れて自然豊かな農園へ。
と言っても我が家から車で1時間位、田舎と言っては怒られる位の近場、なのに驚くほど豊かな森が小川をはさんで広がる素敵な自然農園でした。自然農法を楽しむために農地を借りて皆さんで栽培されているそうです。
今回案内してくださったメンバーの箕浦さんは建築士の林さんのお知り合い。我が家の見学会に来てくださった方です。自然栽培の農園をされてると聞いたので、さっそくFBでお友達になっていただき、今回初めて見学に伺いました。
雨上がりだったのでしっかり長靴は持って行ったのですが、軍手は忘れて、今回は見学のみ。楽しそうだったので、次回は軍手と小さな草刈り機を持参して伺おうかと思ってますが、その頃には草刈り終わってたりして。(^^;
写真をクリックするとスライドショー形式で素敵な畑の風景をお楽しみいただけます。
自然農園てどんな所なのかは次ページへ
迎えてくれたのは沢山のハーブ
僕の方が興味があると思って、「行くんなら着いて行くわ!」という姿勢だと思ってた奥様。「豈図らんや」とはこういうシチュエーションを言うのかも。
六角形のハーブ畑の混植されたハーブを見て、少女漫画に目を輝かせるティーンエイジャーのように興味津々。これはミント!これはカモミール!これはラベンダー?これは?と箕浦さんに質問攻め。「旦那さんは写真撮ってもらって、奥様はじっくりいろいろ見てください」と箕浦さん。
我が家もトマトのそばに植えてるバジル。ここでは一角にバジルのエリアが。バジルは草に負けると成長が悪くなるので、このエリアはちゃんと草引きが終わってました。そばのミントは虫除けの役目を担っているそうです。これは今年種をまいた物ではなく、昨年と同じところに種が落ち、自然に育つのだそうです。
種って、収穫しなくても、自然にほっとけば落ちて次の年にならないのかな?って思ってたけど、実践されてました。すごい! 我が家のハーブ花壇もそうなったら良いのですが、小さいから、どうなるやら……。
野菜もいろいろ、いろんな場所に!
草に囲まれていても、ちゃんとエリア分けされていて、様々な野菜が計画的に植えられてます。トマトは畳3枚を縦に敷いた位の畝に竹の支柱を立てています。
最初に目に入ったのが我が家より生長の遅いトマト。「これは勝った!」と思ってその先を見たら、もう実がたわわになってる株が……。よく見ると、もう実がなってる株、第1花が咲いたばかりの株、植えたばかりの苗と、日にちをずらして植え付けた株が……。収穫時期をずらしてるんですね。
他にも、もう実を付けてる茄子、キュウリ、ジャガイモ,カボチャなど、いろいろな野菜がうっそうと茂った草の中に。我が家では種から育てたネギは細いまんま、太くならないのかなぁ?って思っていたら、収穫して分けつさせた方が太く育つことを伺いました。
分からない事だらけなので、これからもいろいろ教えてください!
よろしくお願いします!
今日の作業は里芋の畝の草刈り
里芋も畳数枚分の長さの畝。ここでは育てたい物を育てたい人が植えて行くそうです。でも、作業はみんなでしているのかな?お邪魔した時の箕浦さんたちの作業は里芋畝の草引き。「本当は刈ったほうが根が土に残ってよいのだけど……」と言いつつ次々抜いて行くお二人。すっと抜けるほど柔らかな良い土なので、たしかに根っこから抜いても大丈夫なのかも。さすが大胆です。
自然栽培といっても草ぼうぼうに放っておくのではなく、野菜の成長にちょうど良いようにコントロールするので、いろいろな手間がかかります。初心者の僕は本を片手に分からない事だらけなので、ドキドキしながら観察しながらの栽培ですが、慣れてる方はどんどん作業が進んで行きます。
野菜の畝の周りにはよもぎやしそなど食べられる野の草花もたくさん。なかなかホームセンターやネットでは手に入らない物がたくさんこの農園にはあったので、少しずつ株を分けてもらいました。ありがとうございます。
右の写真はよもぎ。
「えぇぇ!こんなに大きくなるのぉ!」って驚きました。よもぎ摘みに行ったことあるけど、小さい時に摘むから成長したの見たことなかった……。
よもぎはがん予防にも良いと聞き(意外と健康オタク)、よもぎ餅も大好きだし、クシュクシュってして虫さされの時に使ったり、と便利なので、とても欲しかったのです。なので1株分けてもらってきました。
まると飼い主の自然農園の感想は次ページへ
最後にまるの様子をパチり
まんまる散歩なので最後に畑に来たまるの感想も聞いてみます。
「ここの草、やわらかくて美味しいよ。ちょっと幸せ」だそうです。
本当に言ってるみたいでしょ!
我が家の畑では燕麦にオシッコかけるだけで、ほとんど見向きもしないでサッサと家に入ってしまうまるですが、ここは草いっぱいなのが気に入ったのか、滅茶苦茶笑顔に見えます(ただ単にまぶしくてこんな顔してるだけかも……)。
美味しそうな草をいっぱいむしゃむしゃしてました。実は野の草花が好物のまる。便秘の時や下痢の時など、薬草として食べてるようですが、ここの葉っぱは調子の良い時も食べたくなる味だったそうです。草好きなんですこの犬。
「美味しかったよ!」 by/(◉●◉)\
帰ろうとして一段高い畑に上がろうとするとまるが何か見ている。ニワトリがいるのを見て、追っかけたいのかも。
鶏肉好きのまる。前にも池の鴨を見て追いかけたことあるから、もしかしてこの肉って知ってるのかなぁ?意外と野生児です。そういえば、オオカミに近い犬だけにあると言われる狼爪、まるにもあるんです。チビの癖してオオカミのDNAが濃いのかも……。
初めて見た本格的自然農法の感想
この写真を見ると、ただの草地?と思えるほどの野の草花と一体となった自然菜園。こんなので(箕浦さんすみません)ちゃんと作物育つのと思ってしまいますよね。自然農法は普通の畑では邪魔物とされる草花の力を利用して、人は少しだけ野菜が優先になるように管理する農法なのです。
ぼうぼうで畑の邪魔をしているように見える雑草も強い根が畑の深いところまで根を張り、やわらかく豊かな土を作ってくれます。クローバーなどは根粒菌というのが根に育ち、空気中の窒素を土の中に取り込みます。肥料を自ら作って、近くの作物に分けるのです。
実際、我が家の一番成長が良いのはブロック脇の草がたくさん生えていたところに作った垣根の下。一部分だけ草を抜いて成長不足気味だったトマトの苗を植えたのですが、とても良く成長しています。
いま注目を集めている、オーガニック(有機農法)も頑張っている農家さんがたくさんいますが、自然農法は有機肥料もほとんど使いません。自然の力にゆだねて作物を育てるのです。もちろん農薬も基本的に使いません。また、2年目からは耕すこともほとんどないそうです。野の草たちが耕してくれるので、そのまま使うのだそうです。
この農園におじゃましてやはり草花が耕してくれた土はすごいなって驚きました。ふかふかで色の濃い柔らかい土の畑でした。
収穫は少し減ると聞きますが、野菜の味に力があるそうです。確かに最初に収穫したラディッシュは一口目が甘く、噛むと辛さがましてくるしっかりした味でした。始めたばかりなので、よくわからないのですが、これからの収穫が楽しみです。
ミントと赤紫蘇、それからよもぎの株を分けていただいたので、急いで帰って水につけるため、お暇いたしました。見学させてくださって、ありがとうございます。次回は軍手と草刈り機もって伺います。またお邪魔します!
【おまけ】地主のお婆ちゃんの畑と蕗の思い出
見学した農園のお隣は地主さんのお婆ちゃんがお手入れしていた畑。家族用の作物のようで、きれいに手入れされた畑で、豊かな実りでした。日本の農家さんて、よく働かれます。頭が下がります。
大きな蕗が目を引きました。
この文章、蕗と思って書いたのですが、これカボチャだそうです。蕗と思って、書いた文章なので、おつきあいください。
実は子供の時、近所に群生していたふきを全部収穫して、「お母さんこんなに蕗があったよぉ!」って持って帰ったら、「それどこで取ったん?」と聞かれて、あそこ!って指差したら、「それ校長先生の家で作ったふきじゃない!」と怒られ、一緒に返しに行って、謝ったのをいつも思い出します。
山に行って山菜採りした思い出で、喜んでもらえると思って摘んで来たのです。ま、子供だからしょうがないですね。でも、楽しかったから、蕗見ると今も刈ってしまいたくなります。本当はそれが楽しかった確信犯かも……。
次の記事ではいただいた株の植え付けを短くレポートします。お楽しみに!
7月のまるchanカレンダーもここで撮影。笑顔いっぱいのまるです。 使ってくださいねぇ!