自営業でも住宅ローンは借りられる!? 注文住宅を建築士に依頼できる!?

【我が家の建設】注文建築をお願いするまでの軌跡


銀行もいろいろ!住宅ローンもいろいろ!

その勢いで、ローン申請も自分たちで一から調べてまわることにした。今、銀行には住宅ローン相談窓口が設けられている。私たちは銀行から安い金利でお金を借りたい。銀行も返済できると判断した人にはお金を貸したいのだ。後に、土地の契約をお願いした不動産屋さんから「そこまで苦労することはなかったですね。そこは不動産屋に頼まれるケースがほとんどですよ。」と言われた。しかし、私たちはそれで良かったんだと思う。

大好きなスーパーのとなり。形もよいがちょっと日陰が多くて、長細い。悩んでいるうちに売れちゃいました!
大好きなスーパーのとなり。形もよいがちょっと日陰が多くて、長細く間口が狭い。悩んでいるうちに売れちゃいました!

多くの銀行の窓口に出向き担当者の話を聞いてみたが、色よい返事があるところはまったくなかった。そんな中、良い結果が得られたのは、ここに断られたら一番つらいからと後回しにしていた、主人が20代から一度も変える事なく取引先に振り込んでもらっていたメインバンクだった。最後の砦、断られるなら断りやがれ!とすべてをオープンにする決断で、前年度までの確定申告書とその年の予想値の決算書を持って行きました。それを見た窓口の女性が、「これなら来年申請されるのをお勧めします。」と言われたのです。ローンの審査は何よりも所得額。数字なのだ。そして小さな額であっても取引をしている銀行を作っておく事なのかも。

そうして銀行の住宅ローン相談窓口に何度も通ったことで、良くも悪しくも銀行が考えてることがわかったのでよかったと思う。住宅ローンについては不動産屋まかせにするケースも多いと思うし、会社員の人たちならそれで十分かもしれないが、私たちのような自営業の場合、直接銀行に確かめて見た方がうまくいくことも多い気がする。実際、第三者を介するよりもトラブルも素早く対応でき、スムーズに事が進んだ。

ローンのことはまた別の機会にレポートするが、とにかく結論としては自営業であってもきちんと税金をおさめて一定の収入があり、返済能力があれば住宅ローンは可能なのだ。何しろ申請書に添付するのは納税証明書なのだから。

確かにサラリーマンより基準が厳しくみえる面もあるが、不可能ではない。ただ、節税のため、必要以上に経費を計上して納税額を減らしているような人は当然、借りれる金額も激減するし、確定申告でマイナスになっていると当然住宅ローンは組めなくなるだろう。こういう点が「自営業は借りるのが難しい」と言われてしまう最大の原因になっているのではないだろうか。

失敗が許されない住宅ローン

また、住宅ローンは私たちにとって失敗が許されない金額だったので考えるしかなかった、というのも事実である。よほどの富裕層でない限り、数千万円という金額は大多数の人にとってもそういうものだろう。そのうえ、借りるのが難しい、難しい、と言われ続けた自営業の私たちだからこそ尚更だ。もしも私たちが簡単にお金が借りられる状況で、予算も十分にあったなら、果たして今のような家を建てたかははなはだ疑問だ。

いろんなハードルがあって簡単に事が運ばなかったから、自分たちで考えるしかなかった。その結果、不動産屋が紹介してくれる一戸建てでもなく、大手ハウスメーカーでもなく、自分たちに合う建築士を探して家を建てるのが自分たちには一番あっていると至ったのだ。

次ページ、建築家さんについて書きました。