子犬でなくても大切な家族になれる

成犬になってからでも、新しい家族になれる!


愛護センターで死を待つ犬・猫たち

様々な理由で飼えなくなった犬たちは「○○愛護センター」という何とも皮肉な名の場所に持ち込まれます。ブリーダーや飼い主に捨てられた犬猫達がそこに集められ、施設がいっぱいになれば、順に彼らは殺処分されます。もちろん引き取り手は探されるようですが、愛護センターは死を待つ場所でもあるのです。

持ち込まれる理由はさまざまだそうです。子供がアレルギーになった、犬が飼えないところに引っ越した、飽きた、なつかない、吠える、旅行に行くから、病気になった、大きくなって扱えない等など。最もひどいのはブリーダーがこいつは売れないからと持ち込むようです。人間の理由は何とも勝手なものです。

そういう人間達に比べたら、まるの仲間の犬や猫はよほど高尚な次元で生きてるんじゃないかとさえ思います。言葉のボキャボラリーは少なくてもアイコンタクト で気持ちを伝える能力は人間よりよほど発達しているようにも思えます。

まるも思いを伝えている

これからよろしくお願いします! ずっといていい?
これからよろしくお願いします!
ずっといていい?

犬は環境にとても順応する生き物です。それなのに、すこしばかり大きくなってしまったから、もうダメだと思うのは何とももったいないです。少し人間が彼らの思いを汲んでやる努力をすれば、彼らはキチンと思いを伝えているのです。

我が家に来て半月ほどの頃、まるはうっかり家の中でウンチをしてしまいました。彼は家ウンチはダメって教えられて育ったので、どうしようかと戸惑っている様子。右手出してウンチをなんとかしよう。でもさわっちゃダメだし、どうしよう!と悩んでいるようでした。それを見た主人はとても愛らしくてあまりきつく叱れなかったそうです。「失敗しました、ごめんなさい」と彼はちゃんと反省していたのです。その後まるは一度も粗相をしたことがないのです偉いでしょ。

もちろん、前の飼い主が良い躾をしていてくれたということもありますが、新しい家族の様子をみていれば、犬たちも気持ちを伝えているのです。

彼らはじっと新しい家族を待ってます

この足、ちょっと気に入ってるの、いつか、かじっちゃお!
この足、ちょっと気に入ってるの、 いつか、かじっちゃお!

多くの都道府県で『殺処分0』を目指して様々な取組みがなされています。県であったり、NPOであったり、個人であったり、様々なプロジェクトが進められています。愛護センターで処分される動物たちを引き取り保護し、新しい飼い主との出会いをプロデュースする取組みです。

私たちが応援したいとまるがやってきた頃から注目しているプロジェクトを次回「動物愛護団体から家族を迎えるという選択」で紹介します。

主人がまるの小説を書いているのは少しでも大人になったペットと始める新しい暮らしを知って欲しいからと話してました。読んだ人がこういったプロジェクトに興味を持って欲しいねって言ってます。

今日もいつもと変わらず私の横で寝そべっているまるを見つめながら、「まるのような飼い主と離れざるを得なかった犬猫たちが、今日こそ新しい家族と出会えたらいいな」そんなことを願って、私もこの記事を書いています。


Be the first to comment

コメントはこちらに

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください