奇跡のリンゴとコラボ
その牛達の牛乳から作ったヨーグルトに、映画化もされた「奇跡のリンゴ」の木村さんのリンゴジュースが入っているのが本商品です。木村さんとは、不可能といわれた無農薬・無施肥による林檎の商業栽培に世界ではじめて成功した、青森県のりんご農家、木村秋則さん。木村さんのリンゴは入手不可能と言われる位、プレミアがついてますので、そのリンゴジュースが入っているのは有り難いと、迷わず購入しました。
味は優しい自然な甘さ。りんごの甘酸っぱさが良い具合で混じり合い、飲みやすくなっているので、一般的なプレーンヨーグルトが苦手な人にもこれは大丈夫かもしれません。
高すぎる値段をなんとかできない?
ただ残念なのは、その値段の高さ。130ミリで300円。500ミリで840円。一般的にスーパーで売っているドリンクヨーグルトは1リットルでだいたい安くて200〜350円と考えるとかなり高いです。安全性は抜群、美味しさも文句なしでも、日常的にごくごく飲むにはかなりハードルが高く、一部のデパートか通販でしか販売されていません。そこが何とも残念でなりません。
なかほら牧場は大規模酪農ではありませんから、採れる牛乳の量も少ないというのはわかるのですが、完全放牧で、牛舎も搾乳用牛舎のみ、餌は山に生える野シバ(冬場以外)と自家採草、糞尿の世話もなし、となるとかなりの生産コストカットが出来ると言われていました。それなのに値段がそこまで上がってしまうというのが少し残念に思います。私が理解できていない価格設定の理由があるのかもしれませんが、機会があればそこのところを直接中洞さんに聞いてみたいですね。何らかの仕組みで改善できないものか知りたいです。
そこまで思うのは、この商品がほんとに美味しくて、酪農方法にも生産方法にも信頼がおけるから。だからこそスーパーで販売してもらえる価格になり、多くの人の手に届いてほしいと思います。せめて、子育て中のお母さんが「ちょっと高いけど、ほんとに美味しいし、安心して子供に与えられるから」と週に何回かは買える程度の値段になって欲しいです。
“森と食”の未来を支える山地酪農
また山地酪農の牛たちは荒れ果てて放置された山林の下草を食べてくれるため、下草の刈り取り作業が不要となり、山の保全にも一役買ってくれるそうです。国土の7割を占める日本の山林を守るための、一つの希望になるような予感がします。山林を管理する木こりさんたちとのコラボレーション。実現できたらいいですね。
新しい仕組みが考えられて、こうした酪農家さんたちが増えていけば、お値段も徐々に手頃になっていくでしょう。酪農に限らず全ての農業も同じです。自然の営みに学ぶ姿勢の農業がいま求められています。消費者側も、どういうプロセスで作られた商品かを厳しく見て、自分たちが払ったお金が何に使われるか、誰かのベンツにかわるのか、命を守る人々の仕事と暮らしを支えるのか、そういった視点もこれからは大切だと思います。口に入るものは私達の命にかかわることですから、工業製品と同じように考えたら大きなしっぺ返しが来ます。……すでに来ているのかもしれませんね。
私がこのヨーグルトを買ったお店では牛乳の入荷は不定期で、入荷するとその日のうちに完売してしまうそうです。やはり、リピーターさんたちが確実にいるんですね。今度はぜひ牛乳も味わってみたいです。
デパ地下に行く楽しみがまたひとつ増えました。
《あさりおん編集部》リオンの後日談
後日、別件があって再びお店に。牛乳、小さいのがあったので一本購入、あさ子はソフトクリームを食べてました。牛乳ばあちゃん(祖母が牛乳販売店をしていた)の孫としては牛乳にはうるさいのですが、もう一本飲みたいなって思う美味しい牛乳でした。乳脂肪分は変わらないのに生クリームのような口当たりで、牧場の草の香りがほのかに香る。気持ちのよい牛乳。 上手く言えないけど、牧場を感じる牛乳です。
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