僕って何者?
おばあちゃんは何頭ものボクサーを飼っていたほど犬のこと詳しい人なのに、それでも僕をマルチーズと間違えたらしい。今でも僕、道で歩いてると『あらかわいいマルちゃん』って勝手に僕のこと『マル』っておばさん言うし、お医者さんもトリマーさんも「マルチーズですね」って言う。それぐらい僕はマルチーズって言う犬にそっくりらしいんだけど、僕あんなに鼻ぺちゃじゃないし、ミックスだから少し大きいし、それに何よりお風呂はいるとチワワ顔なんだぞぉ。ま、かわいいって言ってくれるから、いいんだけどね。だから僕はひらがなの『まる』がいいんです。
僕は10匹の猫たちと一緒に大きくなりました。猫のお姉さん、お兄さんたちと一緒に暮らしてたんです。だから僕は犬より猫の方が好き。というか、僕ほんとは猫?犬?どっちなの?自分では猫かもって思うけど、みんな白くてかわいいワンちゃん。て呼ぶから、犬なのかなぁ?犬でも猫でも僕としてはどっちでもかまわないんだけどな。
ご飯はネコさんたちと
ただ、僕だけは家の土間に紐に結ばれてて、猫さんたちは自由に歩けたのはちょっと不満だったんだ。だって僕のご飯は猫さんたち頂戴ってよって来て、僕のお皿にとりにくるけど、僕は猫さんたちのご飯もらいに行けないんだもん。でも、アッコちゃんとおじさん、僕の分は多めにくれるから、僕お腹いっぱいのときは猫さんたちが食べても怒らなかったんだ。お腹すいてるときに頂戴って言われるのは腹立つからワン!って怒ったけどね。機嫌がいいときは猫さんたちと一緒にお皿に頭突っ込んでガシガシがんばって食べたよ。
僕、みんなと遊ぶの好きだから、アッコちゃんやおじいさんに遊ぼうよぉ!って催促するんだけど、どんなにワンワン言っても、二人は忙しいからそんなに遊んでくれないんだ。そんな時は見かねて猫さんたちがよって来てくれて、いっぱい遊んだんだ。じゃれてけんかしたり、おもちゃの取り合いしたり、いっぱい遊んだんだよ。
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