高齢樹の森を壊しているコピー用紙
こうした高齢樹の森を調べて行くうちに、もっと大きな森林破壊を知りました。知ったというか再認識、深刻度が増していることが分かりました。オーストラリアの世界遺産レベルの原生林やインドネシアの熱帯雨林が違法や無謀な政府の合法とされる状況で地球を壊し尽くすつもりかという状況で破壊され続けているのです。生物多様性の豊かな原生林を私たちが使っているコピー用紙や新聞雑誌の印刷用紙として伐採され、伐採されたあとは植林しているとはいえ、それはコピー用紙を生産するための森、生物多様性の失われた単一種の整理された工場のような森が現れるのです。そこは保水性も弱く、動植物も活きにくい森になります。今、この問題に目を向けて行かねば取り返しのつかない状況になっているのは間違いないことのようです。グーグルマップでタスマニア近辺を見るときれいに木が並んだ森があちらこちらに出来ています。そこは工場のような森なのです。
放置された森が起こす花粉症
国内に目を向けると、反対に伐採期の植林された森が放置され、手入れが行き届かずに花粉症の原因にもなっているという状態。実は植林された森は人間が手を入れてやることが無いと森としての力を失って行くのです。詳しい話しは別の機会にとして、現代の日本の森は植え過ぎ状態らしく、元々いた杣そま人びと(木こりさん)の労働力を超えた植林をしてしまい、森の労働人員の減った現在はなおさら人手が足りない状態になっているのです。本来政府が対策をうたねばどうにもならないほどの状態ですが、何もなされていないのが現状です。あさりおんでは江戸期の森のシステムをもう一度学ぼうと考えています。それは経済性は犠牲にしても森を守ろうとした幕府と諸藩の役人とそれを担った村人をはじめとする庶民に敬服するからです。
森を守るために林道を廃止したり、手間がかかっても一面全部伐採して、単一種の森にするようなことはやめ、同じ森に何種類もの木を植え、さらに手間をかける木を残しつつ、伐採するという手間のかかる林業に300年かけて移行したのが江戸の森林経営なのです。侍に取っても村人や庶民に取っても負担の大きい事業でしたが、それを成し遂げて、今の日本の豊かな森の基礎を作ったのです。しかし、明治政府を継承する昭和の時代、それを壊して今の日本の森林問題が起こったようです。詳しい話しはいずれ掲載します。
今回は森の町内会のコピー用紙を紹介しました。
神奈川の森のコピー用紙など地域指定の物もあるようです。
他にも森にやさしいグッズを見つけたら紹介して行きます。
その一つが国産の間伐材の割箸です。
割箸って環境にやさしくないじゃん!という方、実は割箸は環境にやさしいおもてなしの日本文化なんです。次回は割箸についてレポートします。
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