千年の歴史と江戸の職人が磨いた技を世界のために
ふたつ目の理由は、日本の森には杣人と呼ばれる森を守る人々が少数ですが、いまも現役で働いています。日本の木を知り、地震に耐え、心地よく、人にも環境にも優しい家を建てる大工さんも少数ですが頑張ってます。土を知り絵画のような美しい壁を造る左官さんもいます。
他にも共に家造りに励む様々な職人さんたちがいます。奈良東大寺の昔から連綿とつながる技術の歴史がいまもあるのです。さらには農薬を使った土や藁ではよい壁土が造れないので、土や藁を造る農家も自然農法の方でなければならないのです。
つまり、日本には地球を守る力を持った人々が今もたくさんいるのです。自然農法の農家、伝統構法の大工、左官、職人、これらの人々が豊かにその力を発揮できるように、私たち消費者も何が自分たちに必要で、何が自分たちに出来ることなのかを見つめ直す時が来ていると考えます。
大げさに感じるかもしれませんが、本当にこれらの技術には世界の森を守り、人々を豊かにする希望があると考えます。私たちの暮らしから見つめ直してみる必要があるのです。
次回は②は「江戸時代の森との共生システムが日本を救う」を掲載します。お楽しみに!
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