素人目には「無理でしょ!それ!」の鴨居の取り付け

【伝統建築現場レポート】鴨居と敷居 2014年7月5〜17日


柱の間隔より長い鴨居の取り付け

2本の柱の間隔より長いものをその根元にどうやって取り付けるんだろ?って素人には無理じゃない?って思える作業のレポートです。

鴨居の端にメチを加工中。
職人さんの真剣な横顔、邪魔しないようにしなきゃ! 職人さんの真剣な横顔、邪魔しないようにしなきゃ!
これが良治さんの剣先。日々、手入れされていて、よく切れます。 これが良治さんの剣先。日々、手入れされていて、よく切れます。ランチのあとも研いでる日があります。一日に何度か研ぐのかな
隠れてしまう箇所でも手を抜かない。剣先で細かな細工です。 隠れてしまう箇所でも手を抜かない。剣先での細かな細工です。角定規と剣先欲しい!無垢材で食器棚とか作りたいから、引っ越したら買おうかな!

メチの部分を削りだしている大工の良治さんの作業を映像におさめました。

メチ穴を彫ってます。この穴にメチを差し込むのですから、その分柱の間隔より広いのです。 メチ穴を彫ってます。この穴にメチを差し込むのですから、その分柱の間隔より広いのです。
思ったより深くないとはいえ、ここに硬い木がはまる訳が無い!と思う素人です。梁のすぐだと広がらないので、浅めのメチ穴ですが、それでも硬い木がここに入る気がしない素人です。
と、取り出されたのが秘密兵器?というほどではないでしょうが、あぁ、これで広げるのかぁ!となっとく。でも、梁に柱がささった根元、広がっても若干、それでほんとにメチささるのかなぁ? と、取り出されたのが秘密兵器?というほどではないでしょうが、あぁ、これで広げるのかぁ!となっとく。でも、梁に柱がささった根元、広がっても若干、それでほんとにメチささるのかなぁ?
少し入りやすいように加工して……。確認。このあと少しムービーを撮影しています。 少し入りやすいように加工して……。確認。こういった細かいことを繰り返して、入れていきます。このあと少しムービーを撮影しています。

ぴったり合わせるには、大きな部材でもあわせてみては削りの繰り返し。

メチ穴にメチがピッタリ収まるとこの無理だと思わせる作業が上手く行くのですが、なんだかこれ以上見てると大工さんの邪魔になりそうなので、撮影はここまでにしました。急いでやらないと僕に悪いと思ってくれそうなので、遠慮して帰りました。このあと両方のメチを調整したあと、弓なりにまげて入れたそうです。

なので、次の写真はいきなり完成です。

で、出来上がったのがこの鴨居。ピッタリ、きっちりはめるから、しっかりした作りになるのですね。というわけで、出来上がったのがこの鴨居。ピッタリ、きっちりはめるから、しっかりした作りになるのですね。
敷居はこちら。せっかく頑張って作り付けてもらったのですが、ここの障子は予算不足でしばらくは障子なし。どなたかプレゼントかお仕事ください! 敷居はこちら。完成写真はまた今度。

せっかく頑張って造り付けてもらったのですが、ここの障子は予算不足でしばらくは障子なし。どなたかプレゼントしてくださるか、お仕事ください!

次回は久々の外工事。雨樋を取り付けて外壁部分は完成です。