上棟式がはじまりました
お父さんがお米を持って、お母さんがお塩、この現場の責任者の良治さんがお酒を持って、『いの一番』の柱のところから、家の四隅にお清め。お酒、お米、お塩の順で、3回ずつ撒いていきました。
これはぜひやりたいと棟梁に相談された時、クリスチャンのお父さんは思い出したことあるんだって。お父さんたちが学校で習ったザビエルさんのキリスト教伝来よりもっともっと昔にキリスト教は伝えられてて、聖徳太子さんよりもずっと前からクリスチャンが日本に住んでいたらしいんだって。
その風習が日本人の風習の中にとてもたくさん残っていることをキリスト教を日本に伝えたザビエルさんはインドで出会った日本人と話しをして実感したんだと。だから日本にいるクリスチャンたちに会いに行くってローマにお手紙を出してるんですって。だから、家の四隅のお清めにも何かそういうキリスト教的な隠れた意味があるのではないかと、お父さんいろいろ調べてみたんだって。
具体的には何も見つからなかったんだけど、聖書にはやはり地の四隅を守るみ使いのことが黙示録の7章に出てきます。家の四隅をお塩で清めて、アブラハムが三人のみ使いをもてなしたように、お米とお酒を撒く。それも3回。もしかしてと思える儀式だなぁってお父さん。そのことを上棟式のご挨拶でお話ししたんだけど、上手く伝えられなかったってしょげてるから、ボクが代わって説明してあげてるの。ボクって偉いでしょ!犬には無理って思わないでね!
祝!世界が一緒にイースター
お父さんの伴奏で、賛美歌を歌って、上棟式が始まりました。千何百年も前から東方教会と西方教会で別々の日にイースターをしていたのが、今日のイースターは全世界の教会が同じ日にイースターを迎える。その前日に上棟式を持つことが出来たことがとてもお父さんうれしいんだって。イエスさまが新しいお家にもこうしてみなさんと共にいてくださるって喜んでました。
賛美歌とお話しが終わって、乾杯になった時、大工の亀田さん、ボクの大好きな亀ちゃんが「それお清めのお酒?」と祭壇の上のお酒を指差して、コップをみんなに手渡して少しずつ注いでくれたの。まるで聖餐式のように、お清めの日本酒をみんなで分けて飲むのがこうした上棟式の習慣だったことをお父さんその時まで知らなくて、ほんとに聖餐式がこうして伝わってるのかもと実感したんだって。ちょっと涙ぐんでたよ。
日本の教会は日本の習慣を否定することが多いけど、ザビエルさんはローマへの手紙に、日本のお茶会、おもてなしの姿に聖餐式の姿を重ねて報告。静寂と安らぎがあると書いてると聞いたことがあるんだって。当時の日本の教会もそれをもとに宣教師を招いて聖餐式の食事会を持っていたそうですよ。ザビエルさん、古くからの日本のクリスチャンに会えたのかもしれませんね。
ところで、お父さん、こんなに難しい説明、犬のボクにさせるの無理がありません?だから、今度ちゃんとお父さんの言葉で書いてね。それよりボクはもっと話したいことがあるんだから!ボクに子分が出来たんだよ!
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